粉体粉末冶金協会 秋季大会で発表を行いました

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 株式会社ダイヤメット(本社:新潟市東区/代表取締役社長 伊井浩)は、圧粉コアを粉砕し、粉砕した粉の特性および粉砕粉を使用したリサイクル圧粉コアについて24年11月に開催された粉体粉末冶金協会2024年度秋季大会で学会発表を行いました。

 サーキュラーエコノミー社会の実現に向けて、圧粉コアの水平リサイクルが注目されています。モータのステータコアに使用される圧粉コアは電磁鋼板と比較して、容易に粉砕でき、コイルなど他の部品との分別も可能です。当社では、粉砕したコアをさらに粉砕して粉末化し、再利用することを試みました。

 リサイクル粉末を使用した圧粉コアの製造において、重要な点は粉砕方法です。圧粉コアは材料となる金属粉末のひとつひとつが絶縁皮膜で覆われており、それにより渦電流損失を抑え、磁気特性と機械的強度を向上させることができます。そのため、粉砕する際に、皮膜が剥がれる等の影響が小さいことが重要です。今回、当社ではいくつかの粉砕方法を試験し、粉砕した粉の観察および特性から圧粉コアに適した粉砕方法の検討を行い、リサイクル粉末を使用した圧粉コアの特性について発表を行いました。

今後もリサイクルコアの量産実現によるサーキュラーエコノミーへの貢献を目指し、開発を推進します。

図:圧粉コアリサイクルの流れ

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