WORLD PM 2024で学会発表を行いました
トピックス
株式会社ダイヤメット(本社:新潟市東区/代表取締役社長 伊井浩)は、低融点ガラスを添加した高強度、低損失な圧粉コアの開発について24年10月に開催された国際学会(WORLD PM 2024/パシフィコ横浜)で発表を行いました。
半導体の進歩によりスイッチング電源は高周波化が進んでおり、それにともない昇圧リアクトルに使用される圧粉コアにも低損失(高効率)が要求されています。低損失化には磁性粉末を純鉄から合金に変えることが有効です。しかしながら、合金粉末は硬く、塑性変形し難いため材料強度が低いことが課題でした。
そこで、低融点ガラスの添加による強度向上について調査しました。低融点ガラスを添加すると強度は向上しますが、損失も増加することが判明しました。様々な低融点ガラスを添加して調査した結果、損失に影響する成分を特定し、強度と損失を両立させる材料を開発しました。
今後も低損失な圧粉コアの開発を進め、高効率・省エネな昇圧リアクトルの進化への貢献を目指します。

図1:低融点ガラス添加剤の鉄損

図2:低融点ガラス添加材の鉄損と圧環強度