電気学会産業応用部門大会で発表を行いました

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 株式会社ダイヤメット(本社:新潟市東区/代表取締役社長 伊井浩)は、自動搬送機用駆動モジュールの軽量且つ小型化および高トルク重量密度化について24年8月に学会発表を行いました。

 世界的な少子高齢化による労働力不足の中、物流現場で省人化・無人化の解決策として、自律走行搬送ロボット(AMR)の導入が進んでいます。AMRは、資材搬送や工程間搬送の無人化を可能にし、人件費削減や効率化が期待されています。現在主流の自動搬送機は、モータと減速機が一体化したインホイールタイプが使用されています。将来のAMRの進化には、低電圧で高トルクを持つモータが必要で、研究開発が続けられています。

 

 当社は、軟磁性材料を活用したモーター用のコアの研究開発に取り組んでいます。今回発表の研究では、24Vの電源電圧で高トルク密度なアキシャルフラックスモータ(AFM)を検討し、自動搬送機用駆動モジュールの軽量且つ小型化および高トルク重量密度化を目的に、低電圧・大トルクダイレクトドライブ(DD)方式のAFMを設計しました。結果として、ベンチマークよりも約1桁高いトルク重量密度を達成し、駆動モジュールの小型化の実現にも成功しました。

今後はトルク特性や効率マップ等のモーター単体性能評価を実施し、AMRの将来的な進化への貢献を目指します。