受賞実績
日本粉末冶金工業会 工業会賞 受賞歴
日本粉末冶金工業会で高く評価された製品をご紹介します。
今後もダイヤメットでは、粉末冶金による新しい価値の創造に努めてまいります。
二輪車トランスミッション用焼結部品
焼結鍛造領域の一部を一般焼結で成立させた点。独自の工夫で、ピン形状の密度を、7.4g/cm³としている点が評価されました。
可変容量型オイルポンプ用部品の開発:
カムリング(左)とベーンロータ(右)
本製品は、自動車の燃費向上技術として採用が広がっているエンジン用可変容量型オイルポンプに使用される「カムリング」と「ベーンロータ」で構成される製品群です。高精度・高強度・耐摩耗性が要求されるこの製品群を、原料・製造工程・加工方法等の工夫により量産化出来た点が評価されました。
電動パーキングブレーキ(EPB)用焼結含油軸受の開発
本製品は、自動車の電動パーキングブレーキ(EPB)の減速機部に使用される「焼結含油軸受」です。限られたスペースかつ過酷な条件下で使用され、さらにブレーキの動作保障という長期信頼性が必要な高い耐久性が求められる部品ですが、金型形状・工法・含浸油選定等の工夫により、低コストでの量産化を実現出来た点が評価されました。
低燃費ATオイルポンプ用スプロケットドライブの開発
薄肉形状の製品かつ割れや変形の起こりやすい高周波焼入れ後に追加加工無しで、平面度0.05mmを達成した点、15〜20%のコストダウンにより板金ではなく焼結品が採用された点が評価されました。
耐高面圧性と耐摩耗性に優れる鉄銅系焼結含油軸受
鉄-銅系と従来の材料ですが、要求を満たすために組織を制御し、目的とする特性をもつ材料を開発した点が評価されました。特に銅を増やすと寸法制御が難しくなる点を原料の選択や焼結条件を変えて最適化したことは多くの試行錯誤が予想されます。それらを制御した点、また、今後適用用途の拡大が見込まれる点も評価されました。
サイジングレス薄肉スプロケットの開発
板金に対し15〜20%のコスト低減により焼結化できたことが評価されました。近年全数検査など品質管理のため検査コストが増加する傾向にありますが、100mmを超える大径かつ肉薄製品をサイジングレスかつ磁探レス達成した点は、今後他の製品の手本となる開発です。
バルブリフトアクチュエータ用モーター継ぎ手セットの焼結化
金型材質や成形条件を最適化することで成形スプリングバックによる変形を抑制し、 さらに焼結条件や焼結方法を最適化することで精度向上を図り、 高精度なスチーム処理体をサイジングレスで実現した点が評価されました。
電気自動車に用いられる薄肉なエアコンコンプレッサ部品
薄肉フランジを有するオルダムリンクの機械加工レス(型出し化)、軽量化を実現し、今後のガソリン車への展開にも期待できる点が評価されました。
ディーゼルエンジン用クランクセンサー付スプロケットの開発
焼結工法での一体化、機械加工レス、他工法からの切り替えを実現し、粉末冶金業界への貢献度が評価されました。
ドアクローザモーター出力軸の高負荷ドライ対応焼結軸受
リン青銅系材での高強度、高精度の両立での新規性・独自性。数量が多く、貢献度も評価されました。
小型二輪車のアイドリング制御機構モーター用焼結含油軸受
挟み込み固定に対応できる強度、 摺動性、保油性を有する材料の開発が評価されました。 また、大量生産での高精度化を可能にしたサイジングでの工夫と量産実績が評価されました。
電動パワーステアリング用モーター継ぎ手の開発
焼結の特徴を活かした型出し・軽量化の技術、及び高強度化が評価されました。また、鍛造から焼結への切り替えに成功し、焼結部材の優位性を示したことが評価されました。
静粛な環境での使用に好適な電動オイルポンプロータ
静粛環境に対応した新歯形の新規性、内外ロータの歯間隙間に着目した歯形設計の独自性が評価されました。また、HEV車やアイドルストップ機構に搭載され、今後の伸張が期待されることが評価されました。
エコカー用排気可変動弁部品の開発
粉末冶金の特徴を活かしたデザインであり、横穴加工廃止、シール材廃止、止まり穴の型出しなどを実現できたこと、また、2つの部品を組み合わせた設計も効果的であり、今後の展開拡大も期待できる点が評価されました。
ポペットバルブ式EGR用途焼結軸受の開発
6mass%以上もの黒鉛を均一分散させた材料を開発し量産を実現した点、異形内径形状を面付けしている点などの新規性と、大幅なコストダウンにより他材質からの切替が実現され今後の広がりが期待できる点が評価されました。
クリーンディーゼル車のエンジンバランサー用カップリングの焼結化
突起部の密度確保など粉末冶金の特徴を活かし、加工レスのネットシェイプで高硬度材を高精度で量産している点、他工法から切り替えた点、今後展開が期待できるクリーンディーゼル用途である点が評価されました。
可変バルブタイミング機構用スラストプレートの開発
φ77mm組付け面(研磨並みの平面度)を製造プロセスの改善により加工レスで達成した点、本開発で培われた高精度化技術が焼結部品の適用範囲を広げ、市場拡大も期待できる点が評価されました。
自動車用シートリクライニング部品のネットシェイプ化
成形方法の工夫とバレル条件の最適化により、再圧縮・機械加工無しで寸法精度と表面粗さが確保できた点、二個取り成形やシンプルな工程での生産によりコストを低減し、市場を拡大した点が評価されました。
グローバル対応が可能なフューエルポンプ用耐食軸受材料
焼結材料の特徴を活用した材料成分の最適化により、優れた耐食性・耐摩耗性・軸受性能を発揮する材料を開発した点、量産数量も多く、今後さらなるグローバル展開が可能な点が評価されました。
樹脂インサートに好適な焼結軸受の製造方法
樹脂インサート用焼結軸受の回転防止とスラスト方向の脱落防止形状をサイジング工程のみで達成した点、大幅なコスト低減及び生産数量の実績が大きい点が評価されました。
各団体のご紹介
日本粉末冶金工業会
粉末冶金に関わる事業を展開している全国の企業が連携し、調査研究及び諸課題に取り組んでいます。粉末冶金工業の発達により、持続可能な経済の発展と国民生活の向上に寄与することを目指しています。
一般社団法人 粉体粉末冶金協会
粉体・粉末冶金に関する研究の連絡提携及び促進を図り、学術の発達および技術の向上に寄与することを目的としている協会です。2017年には創立60周年を迎えました。